マンション購入時の資金計画の落とし穴とは?|住まいのお金FP相談室

マンション購入時の資金計画の落とし穴とは?|住まいのお金FP相談室

マイホームの購入を検討している方から、こんなご相談をよくいただきます。

 

「駅近で便利なマンションを購入したいけど、教育資金や老後資など将来のお金が心配です」

 

「戸建とマンションで迷っています。どちらが資金的にお得ですか?」

 

「マンションの修繕積立金って将来上がると聞いたのですが、本当ですか?」

 

住宅は「一生で一番大きな買い物」と言われます。

 

だからこそ、購入後に「こんなはずじゃなかった・・・」とならないよう、冷静に資金計画を立てることが重要です。

 

今回の記事では、マンション購入のメリットと注意点について、詳しく解説していきます。

 

マンション購入の魅力とは?

マンションの購入は、戸建て住宅にはない以下のような魅力があります。

 

① 駅近に住める可能性が高い

都市部では、駅から徒歩圏内に戸建て住宅を建築するための土地を探すのは難しく、あっても予算オーバーになることが多いものです。

 

その点、マンションは比較的駅近に建てられることが多く、通勤・通学・買い物に便利な生活が実現しやすいのが大きな魅力です。

 

② 予算内でマイホームを購入できる

同じ立地条件でも、戸建て住宅よりマンションの方が、手が届きやすい価格帯で販売されるケースがあります。

 

特に初めてのマイホーム購入では、「予算内で理想の場所に住める」という点でマンションを選ぶ方も少なくありません。

 

③ 商業施設や生活利便性の高さ

マンションは駅前の再開発エリアや商業施設の近くに建てられることも多く、生活利便性は抜群です。

 

共働き世帯や小さなお子さんのいる家庭にとって、買い物や通勤・通学のアクセスの良さは大きな安心につながります。

 

マンションの購入は「固定的支出」に注意が必要

一方で、マンションを購入すると、戸建て住宅ではほとんど発生しない「固定的な支出」が発生します。

 

代表的なものは以下の3つです。

 

・駐車場代

・管理費

・修繕積立金

 

駐車場代

戸建て住宅であれば、敷地内に駐車スペースを確保できるケースが多く、毎月の駐車場代はかかりません。

 

しかしマンションでは駐車スペースを借りるため、毎月の駐車場代が必要になることがあります。

 

管理費

共用部分の清掃・管理、エントランスや廊下の電気代、防犯システムの維持などを賄うために徴収されるお金です。

 

管理人が常駐するマンションでは、その人件費も含まれます。

 

管理費は、マンションの規模やサービス内容によって負担額が変わってきます。

 

修繕積立金(最も注意が必要!)

ここで一番重要なのが「修繕積立金」です。

 

これは、将来の大規模修繕に備えて、住民全員で積み立てていくお金です。

 

実はこの修繕積立金、購入当初は安くても、年数が経つと段階的に上がっていく仕組みになっているケースも多いのです。

 

修繕積立金の実例と将来負担

では、具体的にどのくらい上がるのかを見てみましょう。

 

以下は、あるマンションの「長期修繕計画」に基づく修繕積立金の推移です。

 

・1年目 ~ 6年目       毎月 17,628円

・7年目~12年目      毎月 24,006円

・13年目~18年目  毎月 28,813円

・19年目~24年目  毎月 35,239円

・25年目以降             毎月 40,037円

 

最初の6年間は1万7千円程度ですが、25年目には4万円を超えています。

 

当初よりも毎月2万2千円以上もアップし、年間では約27万円の増加です。

 

戸建て住宅との比較

戸建て住宅の場合、10年前後で屋根や外壁の塗り替えが必要になり、その費用はおよそ100万~150万円程度です。

 

一方で、先ほどのマンションの例では、購入後10年間で支払う修繕積立金は約240万円。

 

つまり、戸建てよりもマンションの方が10年間で100〜150万円ほどメンテナンスの維持費が高い計算になります。

 

さらに注意したいのは、戸建て住宅は「自分のタイミングで工事日程を調整できる」のに対して、マンションは全戸一斉に修繕を行うため、ライフイベントに関係なく支出が増える可能性があることです。

 

教育費と重なるリスク

修繕積立金は、自分達のライフイベントに関係なく支出が増えていくので、教育費のピーク時と修繕積立金の値上げ時期が重なる可能性があります。

 

お子さんが高校〜大学に通う15歳〜22歳頃は、教育費の負担が最も重くなる時期です。

 

そのタイミングで修繕積立金が上がると、家計へのダメージは大きくなります。

 

お子さんがいる家庭で、修繕積立金が毎月1万円アップするタイミングと、教育費の負担が増えていく時期が重なると、家計が圧迫されかねません。

 

販売現場での「注意点」

マンション販売の現場では、購入当初の修繕積立金を低く見せて「月々の支払いが楽に感じる」ように説明されることがあります。

 

「住宅ローンと管理費・修繕積立金、駐車場代を合わせても、このくらいの負担ですよ!お申し込みは先着順なので、契約を急いだ方がいいですよ!」

 

といった形で、心理的に焦らせる営業トークがされるのです。

 

しかし実際には、将来の負担はどんどん重くなります。

 

「購入当初の負担額だけで判断しない」ことが、マンション購入の最大のポイントです。

 

購入前に確認するべきこと

では、マンションの購入を検討している方は、事前にどのような点を確認すればよいでしょうか。

 

長期修繕計画を確認する

モデルルームや販売会社に「長期修繕計画」を必ず確認しましょう。将来的にどのくらい修繕積立金が上がる予定なのか?を把握することが大切です。

 

教育費とのバランスをシミュレーションする

子育て世帯の場合はライフプラン上、教育費のピークと修繕積立金の増額が重ならないかを確認しておきましょう。

 

戸建てとの維持費を比較する

マンションだけを検討するのではなく、同じエリアの戸建て住宅と比較することで、より冷静に判断できます。

 

ファイナンシャルプランナーに相談するメリット

マンションの購入は、住宅ローンの返済額だけを見て判断してはいけません。

 

管理費や駐車場代、修繕積立金などを含めた「総支出」を把握しなければ、将来の家計に無理が生じる可能性があります。

 

私たちFPは、

 

・将来の収入、支出を見通したライフプラン作成

・教育費、老後資金とのバランス調整

・戸建てとマンションの維持費比較

 

などを行い、無理のない資金計画をご提案できます。

 

「今の収入でマンションを買って大丈夫?」

「教育費の準備と住宅購入、どちらを優先すべき?」

 

といった不安をお持ちでしたら、ぜひ一度ご相談ください。

 

まとめ

マンションの購入は「駅近・便利・予算内でマイホームが持てる」という大きな魅力があります。

 

しかし一方で、駐車場代・管理費・修繕積立金といった戸建て住宅にはない固定的支出がかかります。

 

特に修繕積立金は、購入当初は安くても将来は大幅に増える仕組みになっているため、教育費や老後資金とのバランスを考えた資金計画が不可欠です。

 

マンションの内覧をする際には、「長期修繕計画」も忘れずに確認しましょう。

 

そして、将来のライフプランを見据えて、安心して暮らせるマイホーム選びをしてくださいね。

 

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【CFP 真崎 喜雄】

幼少の頃2DKの公団住宅に住んでいたため、マイホームへ強い憧れを持っていました。しかし、初めての住宅購入では失敗・・・その経験から住宅購入者が失敗を未然に防ぎ、満足のいく家づくりのお手伝いをしています。 

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