住まいのお金FP相談室の真崎です。

「ピンポ～ン」

先日、チャイムの音が鳴り、インターホン越しに応答すると、早口でまくし立てる声が聞こえました。

「工事の挨拶なので、玄関先までお願いします」

疑問に思い、「どこで工事ですか？」と聞くと、

「近くの工事の挨拶だから、玄関先までお願いします」

と、少しイラっとした返答。

怪しいので再度、

「どこで、いつから、何の工事ですか？」と聞くと、話がガラッと変わり

「お宅の屋根の釘が浮いているから、無料で調査してあげます」

と、さらにイライラした口調で答えが返ってきました。

「結構です。お帰り下さい」

と伝えると、相手は

「OK。じゃあな💢」

と乱暴に言い放って、去って行きました。

そんな態度で、ドアを開けてくれると思っているの？

無料点検を装って、不要な修繕工事を勧め、高額な請求をしてくる悪徳業者だったのでしょう。

今回は態度が悪かったので、ドアを開ける前に悪徳業者と予測できましたが、悪徳業者はあの手この手で騙しに来ることがあります。

特に「無料点検」や「無料診断」を口実に家を訪れ、高額な修繕費用を請求する手口には注意が必要です。

では、どうすればこうした悪徳業者を見破ることができるのでしょうか。

まず、悪徳業者がよく使う手口の一つが「無料点検」です。無料だからと聞いて、すぐに飛びついてしまうのは危険です。

もし飛び込み業者から「無料点検」と言われた場合、その業者が本当に信頼できるのか、慎重に考えることが大切です。

そのためには、業者の態度をよく観察しておきましょう。

訪問してきた業者が、こちらの質問に対してあいまいに答える、不誠実な態度を取る場合は、ドアを開けるのは危険です。

また、「今すぐ契約をしないと割引が受けられない」と契約を急がせるような業者も要注意です。

信頼できる業者は、強引に契約を迫ったり、圧力をかけたりすることはありません。そのような態度を取る業者には、警戒心を持つことが必要です。

更に、飛び込みでやって来た業者に名刺や会社の情報を求めた場合、それがしっかりとしたものでなければ、その業者は信用できない可能性大です。

名刺を渡さなかったり、会社名が不明確だったりする業者には、即座に警戒心を持つべきです。

更に、悪徳業者は「大手企業の名前」を名乗って訪問してくることがあります。

たとえば、「〇〇建設の者ですが、点検に来ました」と言われても、すぐに信じず、その企業の公式窓口で確認することをお勧めします。

安易に「〇〇建設なら大手だし安心」と信用せずに、業者の態度や言動に注意を払い、冷静に判断することが重要です。

松戸市や柏市などでも、大手住宅会社の名前を名乗って無料点検を勧めている悪徳業者がいるようですので注意してください。

リフォーム工事は信頼できる業者を見極め、疑問点があれば他の業者と比較検討することをお勧めします。

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