ついに、つくば市が水戸市を抜き、茨城県で人口1位となりました。
住宅購入の相談を受けていても、
「子どもの教育環境を考えるとつくばが気になる」
「TXがあるので都内通勤もできそう」
「街並みがきれいで住みやすそう」
という声を聞く機会が年々増えています。
実際につくば市は、茨城県内でも非常に人気の高いエリアです。
TX(つくばエクスプレス)の開通によって東京方面へのアクセスが向上し、研究学園エリアを中心に街並みも整備されています。
広い道路、公園の多さ、計画的な街づくり。
初めて訪れた人が「ここに住みたい!」と感じる魅力があります。
しかし、FPとして多くの住宅購入相談を受ける中で感じるのは、
「つくば市なら住みやすそう」
というイメージだけでマイホームを購入すると、後から思わぬ負担を感じるケースが少なくないということです。
住宅展示場では教えてくれない視点
住宅展示場へ行くと、
・建物の性能
・断熱性
・耐震性
・土地の広さ
・駅までの距離
といった話が中心になります。
もちろん、どれも大切ですが、実際に住み始めてから満足度を左右するのは、意外にも別の部分だったりします。
それは、
「その街で無理なく生活を送れるか」
という視点です。
家を購入するときは建物の性能や土地に目が向きがちですが、本当に大切なのは、その場所で10年、20年と暮らしていけるかどうかです。
住宅ローンの審査に通ることと、無理なく住み続けられることは別の話なのです。
ここを見落としてしまうと、住宅購入後に後悔する可能性があります。
実家との距離は想像以上に大きい
住宅購入相談の際に、
「困ったときに頼れる人が近くにいるかどうか」
を確認させてもらうことがあります。
その中でも特に大きいのが、実家との距離です。
例えば、
子どもが急に熱を出した
↓
保育園から呼び出しがあった
↓
夫婦どちらも仕事を抜けられない
そんなときに頼れる家族が近くにいるかどうかで、負担感は大きく変わります。
住宅展示場では性能や設備の説明はしてくれますが、「困ったときに誰が助けてくれるか」までは考えてくれません。
しかし、実際の生活ではこちらの方が重要になることも少なくありません。
特に共働きの子育て世帯の場合、イザという時に助けてくれる方の存在は、想像以上に大きな安心感に繋がります。
つくば市の魅力でもあり注意点でもある「土地の広さ」
また、つくば市の魅力のひとつが土地の広さです。
都内では難しいような広い敷地でも、現実的な予算で購入できるケースがあり、これは大きな魅力です。
しかし広い家には広い家なりの負担もあります。
掃除する面積は増え、庭の手入れも必要になり、固定資産税や修繕費も建物規模に比例して増える傾向があります。
広いお家は、住宅購入を検討中の時にはワクワクしますが、10年後、20年後まで考えると維持管理の視点も欠かせません。
実際にお客様の中には、
「広い庭を作ったけど、使ったのは子供が小さかった数年だけだった」
「芝生の管理が思った以上に大変だった」
という方もいます。
住宅購入では建築費に目が向きがちですが、本当に大切なのは購入後の暮らしです。
その広さを維持するための時間や費用など、さまざまな負担が続いていくことも考えておく必要があります。
人気エリアほど予算オーバーになりやすい
つくば市の人気エリアでは土地価格が上昇しています。
研究学園、みどりの、万博記念公園周辺などは需要が高く、以前と比べて土地取得費用が大きく上がっています。
すると何が起こるか。
本来5,000万円で考えていた人の予算が、5,500万円、6,000万円へと上がってしまうのです。
予算を超えていても、住宅ローンの審査は通るかも知れません。
しかし大切なのは、
「借りられる金額」
ではなく
「無理なく返せる金額」
です。
住宅ローンの返済は30年以上続き、その間も教育費や老後資金を同時に準備しなければなりません。
幸せな生活を送るための住宅購入だったハズなのに、旅行を我慢する、教育費が不足する、老後資金が準備できない、となっては本末転倒です。
本当に考えるべきは「住みたい街」ではなく「住み続けられる街」
住宅購入を考えるとき、多くの人はまず「住みたい街」から探します。
もちろんそれは大切です。
しかし住宅購入で後悔しないためには、「住み続けられる街か」という視点が必要です。
・実家との距離はどうか
・共働きを続けやすいか
・予算に無理はないか
・住宅ローンと教育費の両立はできるか
・老後資金も準備できるか
・将来収入が変わっても対応できるか
こうした視点まで含めて考える必要があります。
人気エリアだから正解とは限りません。
場合によっては少しエリアを広げた方が、家計にも生活にもゆとりが生まれることがあります。
そして、住宅購入で後悔する人には共通点があります。
それは、土地や建物選びに集中するあまり、購入後の暮らしを具体的にイメージできていないことです。
住宅購入で本当に大切なのは、建物の性能比較だけではありません。
その家でどんな暮らしを送りたいのか。
その暮らしを無理なく続けられるのか。
ここを考えることが大切です。
つくば市は間違いなく魅力的な街ですが、魅力的な街だからこそ勢いで決めてしまう人も少なくありません。
住宅購入は人生で最も大きな買い物のひとつです。
だからこそ、「住みたい」だけで判断するのではなく、「住み続けられるか」という視点で考えてみてください。
その視点を持つだけで、住宅購入の後悔は大きく減らせるはずです。
住宅購入で後悔しないためには、「どこに住むか」だけでなく、「購入後の暮らしが無理なく続けられるか」を考えることが大切です。
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【CFP 真崎 喜雄】
幼少の頃2DKの公団住宅に住んでいたため、マイホームへ強い憧れを持っていました。しかし、初めての住宅購入では失敗・・・その経験から住宅購入者が失敗を未然に防ぎ、満足のいく家づくりのお手伝いをしています。
メディア掲載実績
全国のFPが会員登録している日本FP協会様より、実務家FPとして取材を受けました。
「シンヴィング」様より住宅購入相談FPとして取材を受けました。(クリックで拡大します)
工務店さん向けに「工務店が知っておくべき資金計画」の研修講師を行いました。
ニューファミリー新聞社様にて、著書「生命保険見直し成功マニュアル」が紹介されました。














