マイホームの購入は、多くの方にとって人生で最も大きなお買い物です。
住宅ローンを組み、将来の生活設計を考え、何度も家族で話し合いながら決断するものです。
しかし住宅購入の際には、思いもよらない出来事が起きることもあります。
今回は実際の相談内容をもとに、「契約したマイホームを最終的に諦めることになったご夫婦」の事例をご紹介します。
住宅購入を検討している方にとって、事前に知っておいてほしい大切なポイントが詰まったケースです。
マイホーム購入の相談に来られた30代のご夫婦
以前、30代のご夫婦が住宅購入の相談に来られました。
ご主人は会社員、奥様はパート勤務、小さなお子さんが1人いる家庭でした。
子どもが小学校に入る前にマイホームを購入したいと考えていたそうです。
「家賃を払い続けるより、住宅ローンを払って自分たちの家を持ちたいと思っているんです」
そう話すご主人は、住宅ローンについて不安を感じている様子でした。
「不動産会社の営業さんからは、このくらい借りられますと言われているんですが、それで本当に大丈夫なのか不安で…」
住宅購入の相談でよくあるケースですが、「借りられる金額」と「無理なく返せる金額」は必ずしも同じではありません。
そこで、まずご夫婦の家計状況を確認し、将来の教育費や老後資金も含めた「住宅購入予算診断書」を作成しました。
ご夫婦が安心して返済できる住宅購入予算をお伝えし、ご夫婦はその金額を目安にして、住宅探しをスタートしました。
ついに見つかった理想のマイホーム
それから数ヶ月後、ご主人から連絡がありました。
「気に入った物件が見つかりました!」
郊外の住宅地にある中古住宅で、周辺の環境も良く、奥様もとても気に入っているとのことでした。
住宅ローンの事前審査も無事に通り、購入の最終判断をする前にもう一度相談に来られました。
資金計画を再確認しましたが、家計への負担も大きくなく、無理のない計画でしたので、ご夫婦は最終的にその物件を購入する決断をしました。
そして数週間後、無事に売買契約を締結。
住宅ローンの本審査も進み、いよいよマイホーム購入が現実になり始めていました。
契約後に起きた予想外の出来事
ところが、その直後に思いもよらない出来事が起きてしまいました。
ご主人が両親から呼び出され
「実は、お前たちに話していないことがある」
そう言われて、ご主人は少し不安になったそうです。
そして次の言葉に、ご夫婦は驚きました。
「お前たちのために家を準備してある」
最初は意味が分からなかったそうです。
「い、いえ?家を用意してある?どういうこと?」
詳しく話を聞いてみると、ご両親は数年前からある計画を進めていました。
それは、息子夫婦が将来住めるように家を準備することでした。
ご主人の実家の近くに土地を購入し、将来的にそこに家を建てる予定だったそうです。
ご両親としては、息子夫婦のことを思っての行動で、近くに住んでくれれば孫の面倒も見られるし、子育ても助けられる、と考えていたそうです。
しかし、ご夫婦にとっては完全に予想外の話でした。
なぜなら、その時点ですでに住宅の売買契約を結んでいたからです。
手付金を放棄するか、親の家を断るか
ご夫婦はとても悩みました。
契約をキャンセルすれば、手付金を失う可能性がありますし、一方で、親が準備してくれた土地を断ることにも強い抵抗がありました。
「親の気持ちはありがたいんですが…」
そう話すご主人は複雑な表情でした。
奥様も同じ気持ちでした。
「事前に相談してくれていたら、違う選択もできたと思うんです」
住宅購入は、夫婦だけの問題ではなく、時に親の価値観も大きく影響します。
親が土地を用意してくれるケースや、実家の近くに住むことを期待されるケースも少なくありません。
ご夫婦は何度も話し合いを重ね最終的に、ある決断をしました。
契約していたマイホームを諦める決断
ご夫婦が選んだのは、すでに契約していた中古住宅の購入を諦めるという選択でした。
つまり、売買契約をキャンセルすることにしたのです。
結果として、決して小さくない金額の手付金は戻ってきませんでした。
それでも、ご夫婦はこう話していました。
「長い目で見たら、親との関係を大切にした方がいいと思いました」
親の好意を無理に断って関係が悪くなるよりも、家族全体の関係を優先したいと考えたそうです。
最終的に、ご夫婦は両親が用意していた土地に家を建てる方向で話を進めることになりました。
住宅購入で後悔しないために大切なこと
このお客様の相談事例から分かるのは、住宅購入は「お金の問題だけではない」ということです。
住宅ローンや家計の問題はもちろん重要ですが、それと同じくらい、家族関係や将来の生活スタイルも大きく影響します。
特に注意したいのは、次のようなケースです。
・親からの資金援助がある可能性
・実家の土地を使う話がある
・将来の同居の可能性
・親が近くに住むことを望んでいる
こうした話がある場合、住宅購入を進める前にしっかり話し合っておくことが大切です。
住宅は一度契約すると、簡単には取り消せませんので、今回のご夫婦のように、契約後に大きな決断を迫られることもあります。
住宅購入の判断に迷ったときは第三者の意見を
住宅購入は、多くの方にとって初めての経験です。
ハウスメーカーや不動産会社は住宅を販売する立場なので、どうしても「購入前提」の話になりがちです。
しかし、本当に大切なのは「その家を買っても将来の生活が安定するかどうか?」です。
住宅ローンの金額、家計への影響、将来のライフプラン。
そして家族関係も含めて冷静に判断することが重要です。
住宅購入で迷ったときには、第三者の立場から客観的にアドバイスを受けることで、後悔のない判断ができることも多くあります。
もし
・住宅ローンをいくら借りていいのか分からない
・ハウスメーカーの提示する予算が不安
・将来、家計が破綻しないか心配
このようなお悩みがある方は、住宅購入前に一度整理しておくことをおすすめします。
マイホームは人生の大きな決断ですから、焦らず冷静に判断することが大切です。
住宅購入予算や住宅ローンについて不安がある方は、第三者の視点からアドバイスを受けることで、安心してマイホーム計画を進めることができます。
マイホーム購入時の
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「住まいのお金FP相談室」では、松戸市・柏市・流山市・つくば市を中心に、マイホーム購入前の お金の不安や迷いを、中立な立場でサポートしています。
住宅会社や不動産会社ではない、第三者の立場のファイナンシャルプランナーだからこそ、あなたとご家族にとって最適な選択を一緒に考え、アドバイスする事が可能です。
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【CFP 真崎 喜雄】
幼少の頃2DKの公団住宅に住んでいたため、マイホームへ強い憧れを持っていました。しかし、初めての住宅購入では失敗・・・その経験から住宅購入者が失敗を未然に防ぎ、満足のいく家づくりのお手伝いをしています。
メディア掲載実績
全国のFPが会員登録している日本FP協会様より、実務家FPとして取材を受けました。
「シンヴィング」様より住宅購入相談FPとして取材を受けました。(クリックで拡大します)
工務店さん向けに「工務店が知っておくべき資金計画」の研修講師を行いました。
ニューファミリー新聞社様にて、著書「生命保険見直し成功マニュアル」が紹介されました。


















