住まいのお金FP相談室の真崎です。

数年前に相談に見えたお客様で、某大学で経営学を教えている大学教授の方がいました。

そのお客様は、相続した土地に賃貸住宅を建築することを希望されていました。

賃貸住宅のノウハウを所有している住宅会社であれば、建築する上で様々な情報を無料で提供してくれます。

例えば、建築予定地周辺の

・年齢別人口

・今後の人口予測

・今後の世帯数予測

・間取りの傾向

・築年数の傾向

・需要の予測

といったことを調査した上で、どういった間取りで建築すれば空室リスクを抑え、高い賃料を取れるか？を提案してくれます。

賃貸住宅は「不動産賃貸業」という事業経営ですから、建築前に様々な情報を収集し、失敗のリスクをできるだけ低くすることは大切です。

ただ、建築するお客様からすると「不動産賃貸業」という事業であることを忘れてしまい、まるでご自身の住居を建築する気分になってしまう方もいます。

マイホームの購入が一生に一度の経験であることと同じように、アパート建築もそうそう経験することではありませんので仕方がないことですが、事業である以上「収益性」を重視して考える必要があります。

その時の大学教授のお客様も、ご自身の居住スペースを建築する気分になってしまったようで、水回り設備は

“豪華絢爛”な“最高級グレード”

を入れることを希望されました。

賃貸住宅では、「駅からの距離」や「周辺の商業施設の有無」は重要ですが、水回り設備のグレードの高さはそこまで賃料に反映されません。

借りる方からすると、キッチンのグレードがSランクなのか、Aランクなのか気にしませんし、グレードの高い住宅設備を入れても、その導入コストを回収できるほど賃料をアップさせることは難しいでしょう。

学生さんに「経営とは！」を教えている大学教授であっても、ご自身の賃貸経営となると、いつもとは違う判断をされる方は多いものです。

賃貸住宅や賃貸併用住宅の建築を希望される方も、『住まいのお金FP相談室』へご相談ください。

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