住宅ローンの固定金利が3%を超えたというニュースを見て驚いた方も多いのではないでしょうか。
ここ10年ほどは超低金利時代が続いていたため、
「住宅ローンは低金利で借りられるもの」
という感覚が当たり前になっていました。
しかし、その前提が少しずつ変わり始めています。
住宅購入を検討している方の中には、
「今は家を買わない方がいい?」
「金利が下がるまで待つべき?」
「住宅ローンを組むタイミングを間違えたくない」
と考えている方もいるでしょう。
今回はFPの視点から、固定金利3%時代に住宅購入で起きる変化について考えてみたいと思います。
固定金利3%は異常なのか?
結論から言うと、住宅ローンの歴史を見れば、決して異常な水準ではありません。
現在住宅購入を検討している30代~40代の方は、物心がついた頃から金利が下がり続ける時代を経験しています。
しかし、1990年代には住宅ローン金利が5%を超えていた時代もありました。
つまり、
「住宅ローンは1%前後で借りられる」
という感覚の方が、実は特別だったのです。
もちろん、だからといって金利上昇の影響は小さくありません。
では、実際にどれくらいの影響があるのでしょうか。
仮に4,000万円を35年返済で借りた場合の毎月返済額は、
金利1% 約11万3千円
金利2% 約13万2千円
金利3% 約15万4千円
となります。
金利1%と3%では毎月約4万円の差があります。
年間では約48万円。
住宅ローンの返済は長期間続くため、この差が家計に与える影響は大きいでしょう。
そのため、今後はこれまで以上に借入金額を慎重に考える必要があります。
そして、現在上昇傾向なのは金利だけではありません。
建築資材の高騰
人件費の上昇
土地価格の上昇
によって住宅価格そのものが高くなっています。
以前なら3,000万円台で建築できた住宅が、現在では4,000万円台になるケースも珍しくありません。
つまり、
住宅価格が高い
↓
借入金額が大きくなる
↓
さらに金利も上昇
という構造になっています。
これは住宅購入を希望する方にとって大きな変化です。
少し待てば安くなる?
住宅購入を検討している方から、
「金利が上がっているので、少し待った方がいいですか?」
という相談を受けることがあります。
確かに金利が下がれば、毎月の返済負担は軽くなります。
しかし、将来の金利を正確に予想できる人はいません。
また、仮に金利が下がったとしても、その頃には住宅価格がさらに上がっている可能性もあります。
実際、この数年を振り返ると、
「不動産価格が落ち着くまで、もう少し待とう」
と考えていた人ほど、結果的に高い価格で購入することになったケースも少なくありません。
住宅購入は、将来を予測してベストなタイミングを狙うよりも、自分たちが必要な時期に購入する方が合理的な場合もあります。
これからは「背伸びしての購入」が難しくなる
超低金利時代には、少し高い住宅でも、背伸びをすれば何とか買えてしまうという状況がありました。
住宅会社の提案を受けて、当初の予算より500万円高い家を契約することも珍しくありませんでした。
しかし金利が上昇すると状況は変わります。
同じ500万円の上乗せでも、毎月の返済額への影響が大きくなるからです。
今後は、
「せっかくだからもう少し広く」
「せっかくだから設備をグレードアップ」
という選択が家計に与える影響も大きくなるため、住宅購入において予算管理の重要性は以前より高くなるでしょう。
本当に変わるのは住宅会社選び
実は固定金利3%時代に最も重要になるのは、住宅ローンではなく住宅会社選びかもしれません。
これまでは、
・大手ハウスメーカーの安心感
・デザインが良い
・設備が充実している
・営業担当が親切
という理由で住宅会社を選ぶ方が多くいました。
もちろんそれも大切です。
しかし今後は、
「予算の範囲内で提案してくれる会社」
の価値が高まると考えられます。
住宅価格が上がり、金利も上昇する時代には、
「無理のない家づくりを提案してくれる会社」
が重要になります。
これは住宅会社だけでなく、営業担当者によっても大きく差が出る部分です。
固定金利3%時代に必要なのは事前準備
住宅購入を検討している方の多くは、
「金利は今後どうなる?」
と不安に感じる事でしょう。
しかし正直なところ、将来の金利は誰にも分かりません。
金融機関にも分かりませんし、経済学者や住宅ローンの専門家にも分かりません。
だからこそ大切なのは予想ではなく準備です。
金利や住宅価格が上がっても対応できる家計と金融資産。
そんな状態を作ることが重要です。
住宅ローンは未来を予測して組めるものではありませんので、未来が予想と違っても生活できるように組む必要があります。
まとめ
固定金利が3%を超えたことは、多くの方にとって衝撃的な出来事でした。
住宅価格は高くなり、住宅ローン金利も上昇しています。
そんな時代だからこそ、
「今が買い時か?」
を考えるよりも、
「どんな状況でも無理なく暮らせる家計か?」
を考えることが重要になります。
だからこそ大切なのは、金利の予想ではなく、金利や住宅価格が変化しても、安心して暮らし続けられる予算で購入することです。
固定金利3%時代は、そんな住宅購入の原点に立ち返る時なのかもしれません。
今後の住宅ローン金利や住宅価格の動きを予想することは簡単ではありません。
だからこそ大切なのは、「今の自分たちならいくらの家が適正なのか」を知ることです。
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幼少の頃2DKの公団住宅に住んでいたため、マイホームへ強い憧れを持っていました。しかし、初めての住宅購入では失敗・・・その経験から住宅購入者が失敗を未然に防ぎ、満足のいく家づくりのお手伝いをしています。
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全国のFPが会員登録している日本FP協会様より、実務家FPとして取材を受けました。
「シンヴィング」様より住宅購入相談FPとして取材を受けました。(クリックで拡大します)
工務店さん向けに「工務店が知っておくべき資金計画」の研修講師を行いました。
ニューファミリー新聞社様にて、著書「生命保険見直し成功マニュアル」が紹介されました。














