ハウスメーカーの長期保証は安心できる?

住宅購入後に構造上重大な欠陥が見つかった場合、販売会社は10年間その欠陥を無料で直す義務を負っています。
これは、住宅の品質確保の促進等に関する法律に基づいた販売会社の義務です。
そして、多くのハウスメーカーはこの10年の保証期間を延長した独自の長期保証制度を作り、営業現場ではそれをアピールしています。
長期延長保証の期間は20年、30年は一般的で、長いところですと60年をうたっている会社もありました。
「それだけ長く保証してくれるのであれば安心だよね!」
と購入する方は思うでしょうし、保証期間の長さをハウスメーカー選択の判断基準にしている方も見受けられます。
しかし、この長期延長保証制度は、純粋に喜べない裏事情があります。
「なんで?保証期間は長ければ長いほどいいんじゃない?」
と思いますよね。
長期延長保証は、家電製品などではよく見られるサービスです。
例えばTVを購入すると、通常の保証期間はメーカー保証の1年ですが、延長保証料金を支払うことで、その保証期間が3年や5年に延びます。
この保証期間内であれば、例えTVが故障しても無料で修理してもらえます。
家電製品の延長保証のイメージから
「うん、うん、住宅の保証も同じ仕組みなんだよね?」
と思う方も多いことでしょう。
そこにハウスメーカーの営業戦略が隠れています。
住宅の延長保証も、例えば保証期間が30年であれば、保証料金を支払うことで30年以内に発生した不具合を何度でも修理してくれるものとイメージしがちです。
しかし、実はハウスメーカーの長期延長保証はそういった仕組みではありません。
ハウスメーカーの延長保証の多くは、保証書に小さな文字で「当社による点検と有料のメンテナンス工事を定期的に行うこと」と記載されています。
どういうことかお判りでしょうか?
通常、屋根・外壁は10年程度で塗装工事が必要となります。
そのタイミングでハウスメーカーは点検を行い、当然のことながら有料のメンテナンス工事が必要と判断されて、ハウスメーカーへ塗装工事を依頼することになるのです。
もしハウスメーカー以外の塗装会社へ依頼すると、その時点で延長保証も打ち切りになります。
ハウスメーカーは塗装工事を受注すれば、自社の利益を差し引いて塗装会社へ依頼します。
ハウスメーカーからすれば、延長保証が継続している間は、この利益部分が安定して見込めるのです。
お客様からすれば、ハウスメーカーへ依頼すると塗装工事の費用が高くなることは分かっていても、保証期間の延長を受けるためには、ハウスメーカーへ依頼せざるを得ないのです。
しかし、そもそもこれは“保証”なのでしょうか?
定期メンテナンスは無償でも、補修工事は自分でお金を支払って行っているので、世間一般の認識では保証とは言わないと思います。
ですので、住宅購入後の延長保証期間がいくら長くても、そのメリットを受けることは限定的であると考えて建築の依頼先を探した方が良いでしょう。
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【CFP 真崎 喜雄】
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