住まいのお金ＦＰ相談室の真崎です。

以前、お客様の住宅購入のお手伝いをした時の事です。

そのお客様は建設業を経営していたので資材を置ける場所が必要であったことと、自然豊かな場所がお好みという事で、人里離れた山奥の土地の購入を希望していました。

ほどなくして、海が見えて山に囲まれた土地が見つかり、お客様が不動産会社へ問い合わせると

「あ～タッチの差で申し込みが入ってしまい、お客様が３人目ですよ～」

という返事であったとのこと。

「そうですか～残念です・・・」

と電話を切ろうとすると

「でも、明日までに決めてくれるのであれば、私の判断で“特別に”優先して購入できるように進めてあげますよ」

と言われたそうです。

駅までも遠く

近隣に商業施設は一切なく

携帯電話の電波も入りづらく

数年間も売れていなかった山奥の土地

が、

たまたまお客様が問い合わせをしたタイミングで他にも問い合わせが入り

たまたま同時に３人が購入を希望し

たまたま営業担当者の気分がよくて優先して契約してくれる

・

・

・

・

・

そんなわけ無いでしょう！

と突っ込みたくなりました（笑）

今回のお客様はその土地が気に入っていたので、購入するつもりで連絡しましたが、不動産会社の担当者は「いつもの営業トーク」だったのでしょう。

ベテランの方だったそうなので、

「既に内覧して検討中の方がいる（そんな人いないけど・・・）」

「なので近日中に返事をしないと他の方に決まってしまう（そんなことも無いけど・・・）」

という営業トークは何百回と繰り返してきたのでしょうから、今回も自然と口から出たのでしょう。

でも・・・言う相手と物件は選んだら？という感じでした。

人気があるエリアの土地であれば、本当に申込者が多いということはありますが、今回はバレバレの営業トークでした。

不動産を購入する際の仲介業務は、信頼のできる不動産会社へお願いしないと、後々大変です。

今回のお客様も問い合わせ先の不動産会社と

「言った、言わない、話が違う」

で、紆余曲折がありました。

不動産は高額な買い物です。

営業担当者の性格や会社の社風は、よく吟味して仲介業務を依頼しましょう。

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