ボーナス返済は利用するべき?|住まいのお金FP相談室
住宅ローンを組む際に、あなたも「ボーナス返済」を利用するかも知れません。
確かに、年2回のボーナス返済を利用する事によって、より多くのローンを借りる事が可能です。
例えば、下記の条件でボーナス払いの有無で借入可能額を計算してみます。
・返済期間:30年
・金利:2%
・毎月返済額:10万円
こちらの条件で、【ボーナス返済無し】でローンを組みますと、借入可能額は2,705万円となります。
しかし、ここに年2回のボーナス払い20万円を加算すると、借入可能額は3,604万円と、一気に900万円ほど借入可能額がアップします。
マイホーム購入の予算が不足している状況では、ついボーナス返済を活用したくなるものですが、以下の点からも、慎重に判断をしたいものです。
ボーナスは会社の業績に変動する
当然なのですが、ボーナスは会社の業績に左右され、その年の状況に応じて手取り額も増減します。
今まで安定したボーナスをもらっていると、ついそれが当たり前のように感じてしまいます。
しかし、住宅ローンは数十年の長期間に渡り返済が続きます。
今後数十年間、会社の業績が安定し続け、ボーナスも安定してもらえる保証はありません。
また、毎月のお給料から貯蓄ができていない家計状況で、ボーナスまで住宅ローンの返済に回してしまいますと、今後生じる車の買い替え費用や教育費の準備に回すお金を捻出できなくなってしまう恐れがあります。
返済が始まってみると予想以上に負担が重い
ボーナス返済月の返済額は「毎月返済額+ボーナス返済額」となります。
毎月返済額が10万円、ボーナス返済が20万円である場合には、ボーナス返済月には30万円
(10万円+20万円)の返済額となります。
分かっているつもりでも、イザ返済が始まるとボーナス返済月の返済額の大きさに驚いてしまう方が少なからずいます。
以上のように、ボーナス返済を利用する時にはよくよくご自分のマネープランの検討が必要です。
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